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プラネタリー・ヘルスユニット

活動の目的と内容

 本ユニットは、横浜国立大学生協・笹山団地・羽沢横浜国大駅他でプラネタリー・ヘルス・ダイエット(PHD)の考え方を参考に、食のありかた、そして地球環境問題を再検討する取り組みである。PHDとは、1皿の約半分を野菜と果物で占めるようにし、残りの半分は主に全粒穀物、マメ科植物(豆、レンズ豆、エンドウ豆)やナッツ類などの植物性たんぱく質、オリーブオイルなどの不飽和脂肪酸(植物性オイル)、オプションとして高品質の動物性食品を少量で控えめに摂取することを基本としており、人間と地球環境の健康を目指す取り組みである。なぜ、このような取り組みが必要なのか。それは、1947年に関税及び貿易に関する一般協定(GATTガット体制)が発足し、国際分業が推進され、農業のモノカルチャー(単一作物栽培)経済が推し進められたことから、それまでに地域にあった自給自足経済が崩壊し、資本主義的食糧システムが確立していったことにある。食は、地球の天然資源や気候変動、紛争、社会構造に直接大きな影響を与えている。今、農村の自給自足経済の復活と公正な食料・農業システムの構築に向けた変革が求められており、「食べ物と地球と健康に関するイート・ランセット委員会」はPHDを推奨している。

 2023年度は食に関する地球規模の課題について本ユニットが地域と共に考える機会をもつ。横浜国立大学生協・笹山団地他においてPHDの考え方を紹介し、食生活の在り方について考える講座なども実施するとともに、可能ならばPHDプレートを準備し、実際に食してもらう試みも検討する。

地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか

 子どもたちに農業の大切さを見直す機会を提供するとともに、フードロス問題にも取り組んでいく。地域課題実習において実践の蓄積を図る。

 都市科学部・都市イノベーション研究院、教育学部他の学生(含む有志)がレシピとPHDの考え方を紹介する資料を作成するとともに、横浜国立大学生協でPHDを参考にしたメニュー(あるいはレシピなど)を提供する試みも検討する。笹山団地(地域課題実習)では食育を行う際にPHDも紹介することから長期的には人と地球の共生のための働きかけを行う。羽沢横浜国大駅においても公開講座を実施することを検討する。

メンバー

活動代表者:藤掛 洋子 (都市イノベーション研究院)         学内分担者:勝地 弘  (都市イノベーション研究院)         学内分担者:比嘉 紘士 (都市イノベーション研究院)         学内分担者:長谷川 秀樹(都市イノベーション研究院)         学内分担者:石川 正弘 (環境情報研究院)              学内分担者:堀内 かおる(教育学部学校教員養成課程家政教育)     学内分担者:杉山 久仁子(教育学部学校教員養成課程家政教育)     学内分担者:池島 祥文 (国際社会科学研究院)             学外協力者:佐土原 聡(横浜国立大学名誉教授)            学外協力者:渋川 祥子(横浜国立大学名誉教授)            学外協力者:君塚 強 (神奈川県)  

  

(担当:地域連携推進機構)

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