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子どもの成育環境デザイン

活動の目的と内容

 横浜都心部の保育施設や室内外の子どもの成育空間を主なフィールドとして,地域の子どもの健全な成長・発達を促すための建築・都市の空間計画のあり方や支援方策を,科学的かつ実践的に考究することを目的とする。具体的には、横浜都心部の複合型保育施設を対象として,子どもや保育者にとって良好な空気環境,温熱環境,音環境等を形成するための課題を調査結果から整理し,改善に向けた方策を多様な観点から検討・提示する。また,配慮が必要な子どもを含むすべての子どものwell-beingを推進するような建築・都市空間の課題解決にも研究・実務の両面から取り組む。

地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか

 これまで「都市型保育施設の環境デザイン」ユニットとして,都心に立地することで良好な室内環境の実現が困難な保育施設に対して,研究成果を活かし実務者と連携しながら環境改善を実現してきた。横浜都心は商業地域に住居エリアが点在する構造であるため,居住環境としての課題が多く存在する。子どもの成育環境としてみた場合はことさら,屋外は局所的な強風や低日照,騒音や排気ガスなど多くの問題が存在し,室内もまたその影響を受ける。「横浜市中期計画20222025」では戦略1に「すべての子どもたちの未来を創るまちづくり」を掲げるが,成育空間の環境の質には触れられておらず,建築・都市に対する良好な成育環境デザインの指針を実践的に示すことは極めて重要である。この取組は様々な都市が抱える子どもの成育環境の課題解決に資するものであり,横浜市が目指す「次世代をともに育むヨコハマ」の実現にも貢献するものである。

メンバー

活動代表者:田中 稲子 (都市イノベーション研究院)
学内分担者:泉 真由子  (大学院教育学研究科)
学外協力者:船場 ひさお (駿河台大学メディア情報学部・教授)
      松橋 圭子 (東京都市大学人間科学部・准教授)
      片岡 寛子  (電気通信大学男女共同参画・ダイバーシティ
                       戦略推進室・特任助教)

      野口 紗生 (一社 こどものための音環境デザイン)
      村上 和子 (一社 園Power)
      小西 恵  (一社 園Power)
      伊藤 弓子 (社会福祉法人あおい会 理事長)
      大竹 みどり(杜ちゃいるど園 園長)
      他(保育施設など)
学内協力者:種市 慎也 (都市イノベーション学府 博士課程後期3年)

(担当:地域連携推進機構)

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地域連携推進機構
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