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かながわ県西 森里川海みらいプロジェクト

活動の目的と内容

 神奈川県西地域全体をフィールドとして、自然資源でもあり地域資源でもある県西の森里川海のみらいに向け、地域の諸主体と連携して課題発見解決型実践的研究を進め、それを通じて地域に貢献することは今後本学の重要な活動の一つとなる。この実現に向け研究教育の枠組みを整えることが本プロジェクトの活動目的である。例えば相模湾は国内でも有数の海洋生物の多様性が高い海域である一方、マイクロプラスチックの問題が懸念されてもいる。陸に目を向けても山では鳥獣害、里などでは耕作放棄など、県西の森里川海に関わる課題は多い。

 こういった問題発見、課題解決を目的に、「ソーシャルデザイン」という概念のもと、県西の自然資源としての森里川海とそのつながりを大切にしながら地域資源としても活用していく教育研究活動を実施する。そしてその過程で生じる気づきをもとに、生物多様性やSDGsなども踏まえながら県西における地域連携のバリュー、ビジョン、ミッションの具体化を図る。

 今年度はこれまでの経験を活かしいかなる研究教育の場の確保、連携の可能性を形にしていくか、包括連携協定を結んでいる県西各自治体や事業者と情報共有を進める。また県西における地域連携のバリューの再定義、ビジョン、ミッションを具体化し、一部のミッションを実行したい。もちろん、コロナ禍も新たな局面に入り積極的に地域に足を運ぶことが可能になることから、ミッションの実行、例えば学びのためのイベントにおいて学生や教員が現地の活動を通じ獲得した発見がバリューやビジョンを修正していくと考えている。

地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか

 県西地域は、神奈川県内でも都心から比較的距離があり高齢化、人口減少、高い比率を占めた第1次産業の衰退といった問題を抱える課題先進地域である。たとえば、県西の海に関して、真鶴にある本学臨海環境センターや地域の事業者とともに未利用魚の活用方法の検討や商品開発等を通じて、資源保全と地域経済の活性化に向けた取り組みを実施し、海と都市をつなぐソーシャルデザインを生み出すことが期待される。

 地理的にさほど遠くないこの地域で大学独自のアプローチにより自治体ごとあるいは自治体を超えた形で課題を発見、解決に向けて取り組むならば、得られる経験、整理された知見は、この地域に貢献するだけでなく、同一ないしは類似の問題を抱える国内外の他地域の課題解決へ貢献する可能性も持つ。

メンバー

活動代表者:  森田 洋 
       (成長戦略教育研究センター/国際社会科学研究院)
学内分担者:下出 信次 (環境情報研究院(臨海環境センター))
      池島 祥文 (国際社会科学研究院)
学外協力者: 水井 涼太 (NPO法人ディスカバーブルー)
       田坂 恵理子(一般社団法人 Japan Hunter Girls)  

(担当:地域連携推進機構)

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