常盤台まちづくり応援団

活動の目的と内容
横浜国大西門前に2009年に建設された横浜市常盤台地域ケアプラザ・コミュニティハウスの建築と運営の計画・企画について、2008年に建築計画研究室が「常盤台まちづくり応援団」を名乗り、自主的に地域の住民に呼びかけて「常盤台地域ケアプラザを契機とした老後も住み続けられるまちづくりワークショップ」(地元では通称「国大ワークショップ」として定着)を開始した。毎年3~6回ペースで、継続的にこれまでに計48回(2022年2月まで)実施してきており、住民と一緒に高齢化に関する地域課題を学び自ら調査し考えるためのプラットフォームとして活動している。
ケアプラザ建設の計画から始まり、バリアフリーや防災のまちづくり、地域支え合いマップづくり、助け合い人材バンク、空き家空き部屋の活用など、これまでに住民の意見の抽出と対応方法を住民自ら考え実行するためのワークショップやイベント、地域調査などをおこなってきた。昨年は、地域の愛着を高めるための「街の案内板」や警告サイン、坂や道の銘票など整備の具体的方法について、小中学校の協力も得て通学路などを重点的に検討した。引き続き、歩いて楽しいまちのサイン、ひと休みベンチの設置などをめざして、2022年度は4回のワークショップを実施する計画である。
地域課題解決・地域連携にどのように貢献するか
大学と直接接する地域の高齢化の課題はいくつかあるが、これらを地域ケアプラザと住民と共に解決策を考え実行するためのワークショップがこの活動の中心となる。昨年は、バリアフリー基本構想や地域の愛着を育てるサインづくり推進会などと並行して作業を進めた。
今後も様々な活動への発展や、地域特有の限定情報の資料作成、データベース、マップ化などが蓄積され、身近なまちづくり研究センターとしての活動拠点となり、地域がリビングラボとして展開していくことが大学ならではの貢献と言える。ワークショップがもとになり、大学、地域ケアプラザ、羽沢南部町会と常盤台連合町内会の協働によりまちづくりプランを作成する作業にとりかかっている。
メンバー
活動代表者:大原 一興 (都市イノベーション研究院)
分担者等:藤岡 泰寛 (都市イノベーション研究院)
学外:古城 高之(常盤台地域ケアプラザ所長)
石川 源七(常盤台連合町内会長)
学外連携先
常盤台地域ケアプラザとコミュニティハウス、常盤台連合町内会ほか周辺町内会には、当初から企画と実施に協力してもらい、活動に参加してもらっている。さらに、今年度は、バリアフリー法に基づく、バリアフリー基本構想の住民提案という公的な手続きを踏むものとなり、羽沢横浜国大駅周辺の町内会、横浜市、保土ケ谷区、神奈川区、そして横浜国大の関係部局にも呼びかけ、参加してもらった。
資料




(担当:地域連携推進機構)
地域連携推進機構
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