Next Urban Lab

Next Urban Lab

郊外居住のクリエイティビティとサステイナビリティ

駅前広場の場づくり(木工ワークショップ)

活動の目的と内容

  • 郊外は都市部に比べると経年経過により近隣関係の成熟がみられるが、外部に対して閉ざされがちでコミュニティの多様性に乏しく、高齢化・単身化・空き家化などの課題への新しい対策、多様な主体の連携による再生・再編手法の構築が求められている。
  • 本ユニットでは、階段室等を基本とした積層居住と、一敷地一住宅を基本とした独立居住では、異なる課題もみられることから(たとえば、上層階から空室化するのは団地固有の課題であり、庭の植栽管理の大変さは戸建て固有の課題である。)、「団地」と「戸建て住宅地」の空間的違いにも留意しながら活動と研究に取り組む。

<「団地」における活動と研究(A)>

  • 「団地」では、とくに健康福祉面の課題へのアプローチを、産官学民連携でとりくむ。
  • 旭区左近山団地・同若葉台団地、南区南永田団地などを主な研究・活動フィールドとする。当該団地は昭和40年代に造成された点や、団地造成後に周辺に住宅地が広がった点などが共通している。また、この時期の集合住宅は無断熱等の低い熱的性能が特徴であり、居住者の高齢化に伴いヒートショックや熱中症のリスク増大にも繋がっている。エネルギー消費量やコストを抑えつつ、居住者の健康や快適性の観点から居住環境を向上させるような手法が求められている。
  • こうした中で、左近山団地では、UR分譲街区における公開コンペ型の広場づくりの取り組みや、旭区区政推進課・地元NPO・大学・UR等の協働による賃貸街区における学生居住の試み、大学研究室を中心とした健康・快適で安心な暮らしづくりの研究実践、学生グループによる地域交流活動などが並行して進んでいる。今年度はとくに協定締結時の連携先であった旭区福祉保健センター高齢・障害支援課および地域ケアプラザ等との連携を強化し、これまでの研究成果の社会還元を試みる。
  • 南永田団地では、「つながり祭」とよばれる多世代交流の取り組みと、空き店舗を活用した地域の縁側的居場所づくりが住民を主体としてはじまり、20183月にNPO法人が設立、20194月には空き店舗活用のコミュニティ拠点がオープンしている。
  • そこで、本ユニットでは、①「安心できる住まいの実現」を目指した、快適・健康な住空間づくり(冬の簡易な断熱改修方法や夏の涼房方法の検証)、普及方法の検討や住教育プログラムづくり、学生と高齢者の異世代シェア居住などの実践と検証、②「多様な外出機会の実現」を目指した、オリジナル家具の制作やマニュアル化、地域NPO拠点運営の支援、高齢期の就労機会づくり、などに取り組む。

<「戸建て住宅地」における活動と研究(B)>

  • 「戸建て住宅地」では、オンラインも活用しながらワークショップなどの機会創出や、様々なアクティビティのトライアル、実行を行いながら、その検証を繰り返すことで、創造的なまちづくりにつながる手法構築にとりくむ。
  • 相鉄いずみ野線沿線住宅地や、鎌倉今泉台住宅地を主な対象地とする。当該エリアは、主に昭和40年代以降に造成された箇所が多い点でも、団地とも共通する中で、地域全体で住宅地形成に特化して進められた点が特徴である。一方、高齢化、単世代化、サービスの不足などの課題も多い中で、持続循環型住宅地再編を試みるべく、①そのエンジンとなる拠点の形成とそのあり方検討、および、②創造的かつ円滑な活動波及を促す仕組みづくりに取り組む。
  • 相鉄南万騎が原住宅地の設けられた「みなまきラボ」(創造型地域再生拠点)では、新たな層の呼び込みと地域との接続のための様々な取り組みをすでに行っており、こちらへの運営参画と社会実験を行う。また、地域課題実習「NEW-NEWTOWN プロジェクト」・「ハマの屋台プロジェクト」との連携も積極的に行いながら、公×民×学連携を進めてゆく。新たな「住まい方」を考える上での基礎調査及び提案を予定している。

鎌倉今泉台住宅地では、産官民学の共同研究の実績の上に、住民主体の地域包括ケアシステムを目指した分散型継続居住システムの構築にむけて、空き家空き部屋を活用したホームシェア、住み開き、住みつなぎの実践研究をすすめている。地域の課題を考えるセミナー等の開催も予定している。

地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか

 左近山団地や南永田団地では、前述したように多様な活動がすでに展開しているフィールドであり、試みや成果は郊外団地における課題解決手法として汎用性を持つことが期待できる。相鉄いずみ野線沿線住宅地も、同様に継続的な活動がすでに展開しているフィールドであり、試みや成果は郊外戸建て住宅地における課題解決手法として汎用性を持つことが期待できる。研究に際しては、地域のさまざまな公的・民間機関(地域ケアプラザ、各種高齢者施設、社会福祉協議会、UR都市機構、供給公社、鉄道事業者、区役所、自治会・町内会、民間企業、設計事務所、民間企業、横浜市建築局、横浜市温暖化対策統括本部、他)、および本学の産学・地域連携課との連携を推進する。

メンバー

活動代表者:藤岡泰寛 新しいウィンドウが開きます (A・B)(都市イノベーション研究院)
 分担者等:野原 卓 新しいウィンドウが開きます (A・B)(都市イノベーション研究院)
      田中稲子新しいウィンドウが開きます (A・B) (都市イノベーション研究院)
      吉田 聡新しいウィンドウが開きます(B) (都市イノベーション研究院)
      大原一興 新しいウィンドウが開きます(A) (都市イノベーション研究院)
      張 晴原 新しいウィンドウが開きます (A)(都市イノベーション研究院)
      関ふ佐子 新しいウィンドウが開きます (A)(国際社会科学研究院)
      (学外)西田司(A・B)(オンデザイン)
      (学外)熊谷玄(A)(スタジオゲンクマガイ)
      (学外)浅岡淳太(B)(相鉄HD)
      (学外)遠藤美穂(B)(相鉄ビルマネジメント)

学外連携先

横浜市(建築局、温暖化対策統括本部など)、区役所、地域ケアプラザ、自治会・町内会、UR都市機構、鉄道事業者、設計事務所等の民間企業、など

写真

駅前広場の場づくり(手作りしおりワークショップ)

団地広場の場づくり(ハーブティーのふるまい)

二重窓ワークショップの様子

(担当:地域連携推進機構)

Next Urban Lab

地域連携推進機構
「ネクスト・アーバン・ラボ」ユニット 一覧

HOME