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里地里山×まちづくりラボ(里まちラボ)

活動の目的と内容

 神奈川県および近隣地域での里地里山活動は、人材の課題(高齢化・総数の不足)、価値の共有(文化的価値への認識、当事者性)、インセンティブ不足(補助金・制度)など様々な課題を抱えているが、新たなネットワーク、大学教育への好影響、ストレス成分の減少、景観分析、広葉樹の活用など、新たな可能性の萌芽も認められる[i]。また、環境・教育・保健に比し、経済・景観・コミュニティ形成分野、「まちづくり」での活動は少ない[ii]。本ユニットでは、後者への里地里山活動の展開と持続可能性の関係に着目し、社会科学・人文科学の領域から、「郊外地域の里地里山の積極的・持続的に活用」の諸条件とアプローチを探るべく、神奈川県や近隣の先駆的な事例と成立要件の分析、知見の記録、提言、国内外への発信、当事者同士の学び合いの促進、具体的な施策や事業提案を展開していく。

[i]横浜国立大学地域実践教育研究センター(2017)『未来につなぐ神奈川の里山 里地里山の保全効果に関する学際的研究 最終報告書』(神奈川県大学発・政策提案制度採択事業最終報告書)。

[ii] 同上。

地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか

 本ユニットでは、令和3年10月に、今までの成果に関わるウェビナーを行い、「里山資源の持続型積極的活用による地域振興」が現在の里地里山をめぐる諸課題の解決策の一つのブレークスルーになることを確認した。来年度は、学内に地域課題実習を立ち上げコアになる学生のグループを作っていく。並行してユニットメンバーがつながる連携先(神奈川県立図書館、神奈川県自然保護協会、付属横浜中、附属特別支援学校、小田原市、南足柄市、神奈川県里地里山保全協議会など)と協働し、里山の文化遺産の掘り起こしと継承、間伐材を生かした工芸作品や新たなデザインの開発、里地里山の観光資源化や未病対策への活用、地域資源を用いたネットワーク型のグリーンツーリズムの提案、後継者がいない里山へのトラスト事業などを通じた対応策などに関わる地域モデルの提案を行なっていく。

メンバー

活動代表者:佐藤 峰  (都市イノベーション研究院)
学内分担者:氏川 恵次 (国際社会科学研究院)
      小林 誉明 (国際社会科学研究院)
      志村 真紀 (地域実践教育研究センター)
      小池 研二 (教育学部)
      原口 健一 (教育学部)
      倉田 薫子 (教育学部)
連携研究員:小池 治   (横浜国立大学 名誉教授)
      松村 正治  (よこはま里山研究所理事長)
      吉武 美保子 (新治里山「わ」を広げる会事務局長)

(担当:地域連携推進機構)

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