Next Urban Lab

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ポピュラー文化を利用したまち・地域の2.5 次元化プロジェクト

活動の目的と内容

 本プロジェクトの目的は、2019年度始動した NULの「ポピュラー文化を活用した羽沢横国大駅・大学間通学路の2.5次元化プロジェクト」の継続プロジ ェクトとして、ポピュラー文化を利用し、横国大周辺羽沢地区を中心とする街の歴史を基礎とした地域の文化資源の「ものがたり」を可視化し、コンテンツ化していくことで、地域の魅力を再発見する仕組みや仕掛けを促す活動を行うことである。

 これまでの活動において、都市科学部都市社会共生学科の学生とともに、 <2019年度>横国大から羽沢横国大駅までの通学路を正しく楽しく歩くよう促す目的で「横国謎解き概論」、<2020年度>新型コロナウィルスの影響で登校できない学生(特に1 年生)にキャンパスや横国周辺地域の飲食店や施設をめぐる「オンラインキャンパスツアー」や「バーチャル謎解きツアー」を、<2021年度>オンデマンド型「都市科学部紹介ノベルゲーム」、「和田町・三ツ沢地区の歴史にちなんだ謎解きゲーム 」、物語マップ作り、<2022年度>「横国ウォークラリー」、横国生の生活を通じて地域を紹介する「オンラインノベルゲーム」、常盤台地区住民への聞き取り調査など、キャラクターとものがたりを創造することで地域の魅力を掘り起こし、愛着をもたらす企画を実践してきた。学生への教育効果も目的の一つにしている。

 さらに横浜郷土史などの文献調査による地域資源のデータベースを作成すると共に、データをGoogleマップにマッピングし、2022年1月に立ち上げたホームページで公開した。
 以上の活動を2023年度も継続し、さらに新型コロナの影響でこれまで実現できなかった羽沢、保土ヶ谷、上星川地区の地元の方へのインタビュー調査を行い、地域の歴史や文化について様々な話を収集する。そうして収集した街の「ものがたり」をどのようなコンテンツとして共有することができるかということも併せて検討を進めていく。

13-1ウォークラリーポスター最終版_page-0001.jpg

13-2ノベルゲーム ポスター修正版PDF_page-0001.jpg

地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか

 近年、コミュニティの希薄化という地域課題が様々な形で論じられてきているが、本事業は上記の4年間の活動によって構築したプロダクト、情報、知見、データベースを基盤とすることで、コミュニティの活性化に貢献することを目的としている。具体的には、学生や地域の人々と連携して地域の文化や歴史とも関連する「ものがたり」を設定し、キャラクターを創造して、参加型のゲームなどを活用することで、学生や住民同士の関わり合いを増やしていく。具体的には、大学周辺の広範囲の地区(羽沢、常盤台、上星川)の住民の方に地元の情報をヒアリングし、郷土史などのデータベースも活用して、ポピュラー文化(特にキャラクター)を使用したイベントを企画する。
 また常盤台地区連合町内会と連携することで、地域への愛着や関わりを地域の人々の間にさらに生み出していくことを目指す。特に地域の子供達に地域の文化や歴史を継承していくという形でコミュニティの活性化の手助けができると思われる。
 また、公開シンポジウムにより、大学内、地域での「ものがたり」による地域魅力再発見方法に関する知見の普及が期待される。地域の歴史情報をマッピングした「ふるさと絵屏風」づくりにみえる、地域住民と研究者、学生の協働作業事例(神奈川県葉山町など)に関する知見も深めていく。
 また、地域連携推進の他県の事例を研究するために、岩手県大槌町、石川県湯涌町などとも連携し、情報交換を行い、羽沢、保土ヶ谷、上星川地区に導入可能な知見を得て、課題解決へとつなげていく。

13-3マップのスクショ.jpg

メンバー

活動代表者:須川 亜紀子(都市イノベーション研究院)
学内分担者:三浦 倫平 (都市イノベーション研究院)
      辻 大和  (都市イノベーション研究院)
        平野 恵子 (都市イノベーション研究院)
連携研究員:  原 智弘  (帝京大学外国語学部)

(担当:地域連携推進機構)

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