デジタル・ストーリーテリング(DST)を活用した外国につながる生徒支援
活動の目的と内容
デジタル・ストーリーテリング(DST)とは、一般的には自分が語りたいことを自分の声によるナレーションや画像・動画などを用いて表現する短い動画作品のことである。
本活動は、動画作品の制作を通して参加者である高校生の自己表現の機会を促進することを目的としているが、動画作品を作ることが主な目的ではなく、サポーターとして参加する本学大学生らとの対話を軸とした協働活動のプロセスを最も重視している。
参加者は横浜国立大学の学生(留学生を含む学部生、大学院生、研究生等)と横浜総合高等学校の外国にルーツのある高校生を予定している。2日間または3日間の日程で、動画の作成者(高校生)とサポーター(横浜国立大学学生)が、お互いを知り、対話を重ねることで、高校生が伝えたいことを動画作品として表現できるようになることを目指している。
地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか
外国人住民の増加に伴い、外国につながる児童生徒への支援が地域の課題の一つとなっているが、多様な背景を持つ外国につながる児童生徒への支援体制はまだ発展段階と言える。そのような中、活動代表者らは、2016年度より留学生を含む本学学生と一緒に市内の中学校に出向き、DSTプロジェクトを実施してきた。
これまでの実績から、DSTプロジェクトの実施が、外国につながる生徒の自己表現の機会を創出するだけではなく、本学学生の意識の変容にもつながることが明らかになってきた。
このような活動を継続することは、地域の外国につながる児童生徒支援に貢献できると言える。
メンバー
【活動代表者】
半沢 千絵美 (国際戦略推進機構)
【学内分担者】
寺尾 綾 (国際戦略推進機構)
山森 理恵 (国際戦略推進機構)
【学外協力者】
加藤 真帆子 (横浜市立横浜総合高校 非常勤講師)
多文化教育コーディネーター
(担当:地域連携推進機構)
地域連携推進機構
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