Next Urban Lab

Next Urban Lab

未来の都市空間を想定した自然共生型の都市ランドスケープデザイン

活動の目的と内容

 近い将来、東京-横浜のような大都市でも、人口の減少が顕著になる「都市の縮退(urban shrinkage)」が進むことが予想される。都市の縮退に伴って、既存市街地内の未利用地の増加、都市における人と自然の関係性の変化、都市空間の再編に伴う防災のあり方の変容などの問題が顕著になることが想定され、都市ランドスケープデザインに関わる発想の転換や都市計画・政策における新たなイノベーションが求められている。
 本ユニットでは、横浜市全域をコア対象フィールドとし、世界の各縮退都市も対象に含め、未来の都市空間を想定し、主に以下の教育研究活動を行うことを目的とする。

  1. 都市の空き空間(都市的土地利用がなされなくなった空間)が担保する生物多様性と生態系機能(たとえば、炭素隔離、雨水浸透など)を定量化する。
  2. 都市における人と自然の関係性を、人間の福利の観点から明らかにし、都市の自然の効果的な利用と保全のあり方を提示する。

将来あるべき都市自然の保全に対する人々の意識(conservation awareness)を心理的かつ経済的に定量化し、具体的な政策提言を行う。

地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか

 横浜市環境創造局・都市整備局・財政局、よこはま動物園と連携し(市域における未利用地などの情報共有、成果情報の市民への共有など)、科学的な成果の社会実装に繋がるような教育研究活動に努める。公開セミナーやプレスリリースなどを通して、大学の地域貢献活動のプレゼンスを高める。とくに、昨今、地方自治体が所有・管理する未利用地は全国的に増加傾向にあり、横浜市を対象として得られる一連の成果の波及性は横浜市のみにとどまるものではない。都市の空き空間の利活用および再構成を軸とした、自然共生型の都市ランドスケープデザインの推進につなげていきたい。

メンバー

【活動代表者】
 佐々木 雄大(環境情報研究院・総合学術高等研究院)
【学内分担者】
 鏡味 麻衣子 (環境情報研究院・総合学術高等研究院)
 稲垣 景子  (都市イノベーション研究院・総合学術高等研究院)
 奥山 尚子  (環境情報研究院)
 松行 美帆子 (都市イノベーション研究院・総合学術高等研究院)
 矢吹 剣一  (都市イノベーション研究院)
【学外協力者】
 飯田 晶子  (東京大学大学院工学系研究科)
 田中 貴宏  (広島大学大学院先進理工系科学研究科)
     

(担当:地域連携推進機構)

Next Urban Lab

地域連携推進機構
「ネクスト・アーバン・ラボ」ユニット 一覧