Next Urban Lab
イノベーション創出を目指す学生の地域連携活動のプラットフォーム
活動の目的と内容
学生によるイノベーションの創出を目指し、学生を主体とする活動基盤「イノベーションプラットフォーム(略称:i-Plat)」を提供、その運営および学生の活動に対する支援を行う。その根底には、地域や社会の課題を発見し、解決したいという思い、そして解決策の模索と具現化を推し進める体制が必要との考えがある。学生はこれまでのi-Platにおける活動と同様、テーマ毎にチームを結成し、それぞれ下記の活動に取り組む。
- 学部・学府をまたがる学部生・大学院生による連携を主体として、メンバーが各々持ち寄る技術シーズを活かしたYNU-VRマップの作成を継続、その利活用シーンを探りながら、VRデータ設計技術による価値の創出を目指す。
また、他の技術を複合的に取り込むことによって付加価値を高めることを狙い、前年度より取り組んでいる、VRデータの表示方法としての空間再現ディスプレイ(SRD:Spatial Reality Display)の適用の可能性を引き続き探っていく。 - 3Dプリンタの用途や利用方法の模索を継続する。
前年度は古生物学を専門とするメンバーによって立体模型の製作に取り組んできたが、当センターが保有する環境の広報を強化することで広く学生から試用を募り、多様な用途や利用方法についてその可能性を検証していく。 - 日本の科学力の強化に向けた「好奇心の種をまく」ことを目的とし、理工系分野の面白さを子供たちや保護者世代に広め、後進を育成することへの貢献を目指す。
子供たちの学び&体験の場を創出、自然の奥深さや生命の尊さを学ぶフィールドワーク、身近に存在する疑問やワクワクするようなテーマでの面白実験など、小中学生の理科や科学に対する好奇心や興味を広げる活動を行う。
地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか
前項の各活動においては、下記のスタンスで地域課題解決・地域連携推進に貢献することを目指す。
その中では、自治体(神奈川県)と協力し、関連するコミュニティと連携して地域の課題を共有、解決に向けた糸口を探すと共に、個別にプロジェクトを立ち上げ、課題解決によりもたらされる地域への利益を検証する。
また、活動全体の集約と地域との意見交換の場として、神奈川県が主催する「かながわ起業家教育推進協議会」に参加する。
- VRマップやデジタルマップでは、特定の自治体や地域と連携し、生活や観光に根差した課題を解決、住民の利便性の向上や町興し、地域経済の活性化を成し得るアプリケーションを開発することで実益を提供し、有効なツールとして利活用してもらうことにより、地域社会の課題解決に繋がるイノベーションの創出を目指す。
- また、VRマップでは、発展的にはメタバースを価値の創出および提供の場と位置付け、その可能性を見極めた上で、地域課題の解決のための利用法を探っていく。
メタバースへのアプローチは、時代に即したトピックであるだけではなく、その可能性を探り、効果を明らかにするという研究的な見地からも大学に期待されるものであり、「学び×横浜未来メタバースプロジェクト」をはじめとした学外各所と議論の場を設けることで知識・知恵の獲得やコンセプトの醸成に努め、テーマを検討する際の基軸とすると共に、連携の可能性も探っていく。 - 3Dプリンタの用途や利用方法の模索は、持ち込まれたテーマにおいて手段としての適用法を試行することを起点とするため、どのような貢献に繋がるかはその検証結果次第になるが、3Dプリンタを利用することのメリットや生み出される効果に対し、当初から地域課題解決あるいは地域連携推進という視点を意識しながら取り組んでいく。
- 日本の科学力の強化に向けた子供たちの学び&体験の場の創出に向けては、地域毎の教育の場における活動を通し、参加者に価値を実感してもらいながら、課題の掘り下げとニーズの見極めを行う一方で、考えや理念を社会的な組織活動に実装し、神奈川県の組織『かなテラス』とも連携、点の活動から面の活動へ発展させることで、貢献する範囲を拡げていく。
メンバー
【活動代表者】
為近 恵美 (地域連携推進機構(成長戦略教育研究センタ-)
・総合学術高等研究院)
【学内分担者】
木内 恵子 (地域連携推進機構(成長戦略教育研究センター))
山田 敏哉 (地域連携推進機構(成長戦略教育研究センター))
湯沢 雅人 (地域連携推進機構(成長戦略教育研究センター))
小清水 実 (先端科学高等研究院)
【学外協力者】
前田 俊太朗 (TOPPANデジタル(株))
盛一 志仁 (ソニー株式会社)
永崎 将利 (SpaceBD(株))
(担当:地域連携推進機構)
地域連携推進機構
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