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ヨコハマ型リノベーションの実践

活動の目的と内容

 活動の目的は、本学周辺地域にある団体や不動産オーナーと連携して既存の建物を活用(以下、リノベーション)し、その地域の価値を上げることである。また、この実践的な教育研究活動を通じ、地域課題を発見・解決できる人材を育成するとともに、転換期にある建築関係の産業のあり方に関する学術的な知見を蓄積する。

 建物が余る時代に、既にある建物を使い続ける方法論の確立が求められている。そのためには、建物そのものの改修技術だけでなく、建物が立地する地域の価値を上げ、人を呼び込む魅力的な地域にする必要がある。そこで、本ユニットでは、本学周辺の施設を対象とし、教育活動として学生とともにその地域の価値を上げるような企画を提案、実施する。具体的には、横浜市西区東ヶ丘にある地域拠点「casaco」を対象に、その運営者と共に学生の提案の実践を目指す計画である。また、実践の過程では、研究活動としてその企画の効果を評価し、新たな学術的な知見を得ることを目標とする。

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地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか

 本ユニットの総括責任者(江口)はこれまでリノベーションなどの既存建築ストックの研究に従事しており、学術的な知見を有するとともに、民間事業者と共に地域の価値を上げる活動を継続している。また、学内の分担者について、大原は施設計画の専門家であり、住民と共に行う地域活動についての豊富な経験がある。藤岡は住環境計画の専門家であり、住宅地における地域活動の拠点についての豊富な経験がある。

 casacoは、本学の卒業生でもある学外協力者(加藤)などが中心となって運営している、地域に開かれた場である。また、地域課題実習のプロジェクトとして、学生が継続的に地域活動に関わっている。都市科学部建築学科の学生が多く参加しており、身につけた専門知識を実践の場で適用する貴重な機会となっている。

 これまでのNULでは、ものづくりを通じて地域住民との交流を図るような実践的な活動を行ってきた。例えば、住宅の性能について地域住民と共に学ぶために、断熱性を向上するDIY改修をワークショップとして行い、その効果を検証した。また、建物利用者との交流を図るための什器やインスタレーションの製作を行い、casacoという場の可能性を顕在化してきた。このような活動により、次のような貢献ができると考えている。

  • 学生が日常的に活動拠点の運営に参加し、住宅地運営や住まい方に関する課題を発見する。そして、それを解決する仮説を立案し、検証する。これを繰り返すことで、地域課題を解決するモデルを創出する。
  • 学生が建物利用者の交流を促進する企画を立案することで、様々な関係者のコミュニティが創出される。

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メンバー

活動代表者:江口 亨 新しいウィンドウが開きます  (都市イノベーション研究院)
学内分担者:大原 一興 新しいウィンドウが開きます (都市イノベーション研究院)
      藤岡 泰寛  (都市イノベーション研究院)
学外協力者:加藤 功甫  (Connection of the Children)

(担当:地域連携推進機構)

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