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常盤台まちづくり応援団


ユニットの活動内容(進捗状況報告を含む)

 横浜国大西門前に2009年に建設された横浜市常盤台地域ケアプラザ・コミュニティハウスの建築と運営の計画・企画について、2008年に建築計画研究室が「常盤台まちづくり応援団」を名乗り、自主的に地域の住民に呼びかけて「常盤台地域ケアプラザを契機とした老後も住み続けられるまちづくりワークショップ」(地元では通称「国大ワークショップ」として定着)を開始した。毎年3~4回ペースで継続的にこれまでに計35回(2019年1月現在)実施してきており、住民と一緒に地域の高齢化に対応する課題を考え行動している。

 ケアプラザ建設の計画から始まり、諸室や外部空間の有効な使いこなし方、バリアフリーや防災のまちづくり、地域や大学キャンパスの点検、地域支え合いマップづくり、介護施設の地域化、助け合い人材バンク、空き家空き部屋の活用など、これまでに住民の意見の抽出と対応方法を住民自ら考え実行するためのワークショップやイベント、地域調査などをおこなってきた。今後も継続的に、住民と一緒に高齢化に関する地域課題を学び自ら調査し考えるためのプラットフォームとして活動する。

 本年度は、地域の関心事である羽沢横浜国大駅の開業を前にして、通学路を含め、高齢者の多くなった地域の安全安心な生活環境や経路を考えることをテーマとして、住民発意のバリアフリー基本構想の提案をつくり、横浜市に提出するまでを、1年間の具体的な作業目標として企画した。広く関係者に呼びかけて連続ワークショップを始め、2018年度は6月9日、10月14日、12月1日の3回実施、2月16日に実施予定している。まちあるき点検にはこれまでの最大人数を記録し100名を超える大人数が参加した。


何が「NEXT」か

 現在から近い将来にかけての地域の課題を地元の住民が自ら見出し、解決策を探ること、つまり「自ら次に何をすべきか」を討議し、実行するためのワークショップとして展開している。とくに、地域の社会ニーズを顕在化する公的施設としての地域ケアプラザとコミュニティハウスと連携した活動で、身近な福祉、ケア、安全安心など生活に密接に関わる課題を扱い、新たなライフスタイルや組織を生み出していく工房として機能を発揮している。




メンバー

活動代表者:大原 一興 新しいウィンドウが開きます (都市イノベーション研究院)
 分担者等:藤岡 泰寛 新しいウィンドウが開きます (都市イノベーション研究院)
   学外:古城 高之(常盤台地域ケアプラザ所長)
      石川 源七(常盤台連合町内会長)

学外連携先

 常盤台地域ケアプラザとコミュニティハウス、常盤台連合町内会ほか周辺町内会には、当初から企画と実施に協力してもらい、活動に参加してもらっている。さらに、今年度は、バリアフリー法に基づく、バリアフリー基本構想の住民提案という公的な手続きを踏むものとなり、羽沢横浜国大駅周辺の町内会、横浜市、保土ケ谷区、神奈川区、そして横浜国大の関係部局にも呼びかけ、参加してもらった。

資料

(担当:地域連携推進機構)

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