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みなとみらい21地区の超スマート化プロジェクト
ユニットの活動内容
第5期科学技術基本計画にあるサイバー・フィジカル融合の超スマート社会のサービスプラットフォームとそれを産学公民協働の地域連携に実践的に活用する手法を研究開発することを目的とする。そのパイロットモデルとして横浜市の環境未来都市づくりの中核拠点である、みなとみらい21地区を対象として、同市が2014年に策定した「みなとみらい2050プロジェクトアクションプラン」に沿ったまちづくりを、最新の知見、研究成果を結集して世界最先進の未来都市「超スマート都市」を実現することを目標とする。具体的には、同アクションプランの柱であるエネルギー、グリーン、エコ・モビリティ、アクティビティの面からの将来像を検討するために、情報通信技術の飛躍的な発展を背景とした、超スマート社会型のエリアマネジメントツールとなる地域ICTプラットフォーム「Cyber Physical City System (CPCS)」を構築し、センシングやシミュレーション技術、情報通信技術を駆使しながら、エリアの実態を科学的・客観的な情報によって見える化・共有化できるようにし、多分野の研究者、地域に関わる多主体のステークホルダーが、エリアの将来のデザイン、マネジメントについて評価、意思決定する仕組みをつくり、実践的な分野横断、文理融合研究を行う。本活動の母体となるのは、YNU研究拠点「地球環境対応型の未来都市デザイン研究拠点」を推進する2012年7月に設立された産学公による「地球環境未来都市研究会」である。同研究会では、横浜市環境未来都市推進課、およびみなとみらい21推進課、みなとみらい21地区のエリアマネジメント組織(一社)みなとみらい21といった、実際のフィールドの関係者との密な連携関係を構築してきた。また、学内では都市イノベーション、環境情報、国際社会科学の各研究院、都市科学部の文理にわたる研究者が連携を始めている。現在は、エコロジー、エネルギー、ICTプラットフォームなどの研究部会を定期的に開催して、協働研究活動を行っている。
当面、以下のテーマで実践研究に着手している。また、「地球環境未来都市研究会」のメンバーによる研究活動、情報共有、情報発信のために以下の活動や運営を行っている。
【主な研究テーマ】
1.GISによる3次元サイバー都市空間モデルの構築と活用によるSystem of Systemsのコンセプトに基づくICTプラットフォーム「CPCS」構築に向けた研究
2.人の行動のセンシング、モデル化とマルチエージェント・シミュレーション等を活用した平常時・非常時の行動予測、およびにぎわいある安全なエリアのデザイン・マネジメントに向けた研究
3.地球温暖化にともなう将来気候データのダウンスケーリングによる、みなとみらい21地区の将来温熱環境の詳細予測と、それをふまえたエネルギーシステム、屋外歩行空間、グリーンインフラの暑熱環境適応デザインに関する研究
【研究会活動と運営】
1.研究会メンバーの情報共有のためのクラウドによる情報ポータル環境構築(ArcGISオンラインを運用中)
2.エコロジー、エネルギー、ICTプラットフォーム研究部会の開催、シンポジウム開催
3.研究会ポータルサイトの運営
メンバー
活動代表者:佐土原 聡 (都市イノベーション研究院)分担者等:大原 一興 (都市イノベーション研究院)
中村 文彦 (都市イノベーション研究院)
吉田 聡 (都市イノベーション研究院)
野原 卓(都市イノベーション研究院)
稲垣 景子(都市イノベーション研究院)
長尾 智晴 (環境情報研究院)
岡嶋 克典 (環境情報研究院)
濱上 知樹 (工学研究院)
田名部元成(国際社会科学研究院)
居城 琢(国際社会科学研究院)
池島 祥文(国際社会科学研究院)
ほか,学外者
学外連携先
一般社団法人横浜みなとみらい21企画調整部 / 横浜市都市整備局みなとみらい21推進課 / 横浜市温暖化対策統括本部環境未来都市推進課 / 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) / ㈱日立製作所 システム&サービスビジネス統括本部 環境推進本部 / ㈱ESRIジャパン プラットフォームプロダクトマネージメントグループその他
http://future-cities.ynu.ac.jp/地域連携推進機構
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