「トリオ左近山」の見学会に参加しました
横浜市旭区にある左近山団地に、新たに誕生したコワーキングスペース「トリオ左近山」の見学会に参加してきました。
担当の株式会社Goldilocks小山様と会社代表の川路様に、施設や取り組みについて説明していただきました。
(写真)有料エリアと無料エリアをつなぎ交流が生まれる大きな円形テーブル
で説明する小山様
担当の小山様は、2017年よりNPOや行政から支援を受けながら「居住学生事業」の第一期生として左近山団地に住み始めた横浜国立大学卒業生です。
一度大学卒業とともに退去しましたが、団地が好きでまた戻ってきたとのことです。
施設・取り組み
コワーキングスペース「トリオ左近山」は、施設としては、よくあるコワーキングスペースとして、勉強、仕事、会議、打ち合わせやWEB会議ができる機能が備わっています。
しかし、それだけではありませんでした。
一人ひとりが秘めている「やりたいこと」や「好きなこと」などの「タネ」を探求できる場が、ここにはありました。ここでは、その場を基地と表現しています。
この「タネ」をきっかけに、人と人、地域と人をつなげ、暮らしの豊かさを探究できる基地とコワーキングが郊外大規模団地の左近山にあります。
詳細はWEBサイトをご覧ください。 トリオ左近山コワーキングスペース |
開設するにあたって
「トリオ左近山」は、旭区が市経済局と連携して、郊外部における新たな働く場創出の実証実験として運営事業者を公募し、株式会社Goldilocksが選考通過し、地域で「何か始めたい」「やりたい」を叶える場所というコンセプトで、UR都市機構の協力のもと5月13日(土)の開設にこぎつけました。
「働く」を幅広い地域活動・つながりの創出と捉え、住むことに純化したまちづくりを進めてきた郊外住宅地に、多様な活動を挿入していこうというチャレンジです。
また、開設にあたって、様々な技術・工夫を導入して、ランニングコストを抑えつつ、いかに快適な空間、サードプレイスを開いていくかという実験でもあります。元診療所として利用されていた場所のリノベーションの過程では、横浜国立大学生たちも参画しています。
(写真)元診療所の名残がある外観
また開設にあたっては、クラウドファンディングも達成しています。
クラウドファンディングはこちらをご覧ください。 団地での「やってみたい」があふれるコワーキングスペースを作りたい! |
この見学会には、これらの取り組みに興味がある企業が数社参加していました。他の地域でも活用できそうな取り組みとして、積極的な議論がされていました。
小山様が目指す地域像は、「"ちょっとでも何かをやってみたい"想いのある人」が、チャレンジできて、いつの間にか知り合いが増えたり、「地域で遊んでいる人」になることができる地域です。
その地域像を、左近山団地で、そしてさらには、他の住宅地でも実現できるような拠点づくり・コミュニテイづくりの手法開発が、「トリオ左近山」が見据えるビジョンでした。今後の動向に注目したいです。
(担当:地域連携推進機構)