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ゲーミング横浜

活動の目的と内容

 本ユニットは、ゲーミフィケーションやゲーミングを、横浜や神奈川の地域課題に適用し、その改善や解決に貢献することを目的とする。ゲーミフィケーションとは、社会やビジネス上の問題解決のために現実世界にゲームデザイン要素を適用することを指し、一方で、ゲーミングとは、エンターテイメント、学習・訓練、評価、研究目的で作られた現実世界とは切り離された世界の中で、一定のルールのもと、人間が環境と相互作用しながら主体的に振る舞うことを指す。
 本ユニットでは、地域や地域企業のもつ課題の本質を捉え、課題に関与する人間の振る舞いを変化させる主体的活動を促すゲームデザイン要素を抽出し、地域や企業との協力のもと、課題を内包する世界への適用を試みる。また、同時に、地域をテーマとするゲーミングシミュレーションを開発し、それらを利害関係者にプレイしてもらうことで、関係者間の相互理解と課題への深い理解と洞察をもたらす活動を行う。

地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか

 

横浜は、地域に密着した中小企業とグローバル企業が混在する一方で、370万人が居住する複合的で重層的な都市である。横浜市は、創造都市構想を掲げ、文化芸術振興や経済振興といったソフト施策と、まちづくりなどのハード施策を一体的に取り組み、市民にとって誇れるまち、国内外から選ばれる都市として持続的に発展していくことを目指している。

その中で、特にみなとみらい21地区は、企業や商業・文化施設の集積により、市民の就業の場や賑わいの場を創出し、経済活性化と経済基盤の確立を目指して、その整備が進められているものの、例えば新高島エリアでは、賑わいの場の提供が十分とは言えず、市民を集めるためのソフト面での施策が必要とされている。また、関内エリアでは、スタートアップ企業やベンチャー企業の集積拠点を目指した取り組みが開始されているが、横浜が、市民、起業家、大学を有機的に繋げられる実験場としての潜在能力を十分に持っているにもかかわらず、それらの活動は、アメリカ西海岸のイノベーション拠点のような大学を巻き込んだ大きな流れとまでは至っていない。

本ユニットでは、横浜市が国から選定された「SDGs未来都市」の取り組みを視野に入れ、上述した課題に対して、ゲーミフィケーションとゲーミングを適用して、市民参加の活性化を図ることで、課題に対する認知と理解、利害関係者間の相互理解、地域からのイノベーションを促進し、同時に、活動を通じて成果を本学から世界に発信していく。ただし、取り組む課題は、上に述べたものに限らず、食品、医療、流通、環境など地域の課題であれば、積極的にゲーミフィケーションとゲーミングの適用を地域の協力のもと進めていく。本ユニット学外協力者は、食品、医療、製造、流通に明るく、SDGsへの深い見識を有している者もいる。ユニット学外協力者は、ユニットの活動を強力に推進することが期待される。

なお、ユニット総括責任者は、「イノベーション都市・横浜」の実現を目指した起業家の交流拠点(YOXO BOX)に本学教員2名とともにメンターとして関わっており、起業家と大学が連携した横浜を舞台とする社会課題解決のための取り組みの促進を検討しており、本ユニットは、その活動に対するゲームの視点からのアプローチとしても位置づけられる。総括責任者は、本ユニットの2021年度活動として、大和ハウス工業を中心とするみなとみらい21地区52街区の開発プロジェクトに協力を開始した(参考資料:2021/6/25 17:43日本経済新聞電子版参照)。2022年度は、当該地域のゲーミフィケーションやゲーミングイベントを実施する計画を立てている。

さらに、ユニット総括責任者は、本ユニット学内分担者の倉田とユニット学外協力者の松井放送大学教授らとともに、オペレーションズマネジメントと経営情報システムに関する教育研究ネットワークを独自に形成して、20名規模の大学院生(留学生が主)に研究指導を展開している。指導する学生の研究テーマは、出身国の地域課題に関するものが多く、これらの研究視座を横浜の地域課題に対して適用し、それを比較することは、学術的にも意義のある結果をもたらしうる。2021年度は、新型コロナウィルスの感染拡大により、十分な取り組みが行えなかったが、本学の大学院生を研究活動の成果を地域課題解決につなげていくために、大学院修了生とも関係を維持しながら、新しくネットワークに参加する大学院生や意欲ある学部生を地域貢献活動に巻き込み、その成果を共著論文として公開していくことも目指す。学生の地域貢献活動への参加は、地域課題に対する深い洞察をもたらすと同時に各学生の研究上の分析眼の養成にも役立つ。

本ユニットは、地域課題解決のみを目的としたものではなく、本学教員および学生が地域関係者や住民らとともに、地域を実験場として学術知と実践知を課題に適用しながらその解決に接近する活動を通じて、新たな学術的実践的知識の創造とその社会還元、ならびに本学大学院生の研究能力向上も狙った好循環の仕組みの確立も目的としている。

メンバー

活動代表者:田名部 元成 (国際社会科学研究院)
学内分担者:倉田 久 (国際社会科学研究院)
学外協力者:松井 美樹(放送大学)
連携研究員:岡野内 俊子(神奈川県衛生研究所)
      Nguyen, Hue Minh(University of Economics, Ho Chi Minh)
      Razafindrazaka, Ylias

(担当:地域連携推進機構)

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