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環境小国家研究会―環境法とエコミュージアムの交差点から考える

ユニットの活動内容(進捗状況報告を含む)

 ユニット「環境小国家研究会」は、新設された都市科学部の学部長補佐会議メンバーである榑沼範久(環境哲学・芸術学)と及川敬貴教授(環境法・環境政策)が会議のあと、科学論で著名なブルーノ・ラトゥールが提唱する「モノの議会」をめぐる話をしたことに端を発する。ラトゥールによれば、近代は自然と社会を明確に区別する「憲法」を施行しつつ、科学技術を媒介に主に商品と廃棄物のかたちで、集合体としては都市のかたちで、自然と社会のハイブリッドを暴力的に増殖させてきた。前世紀の終りから強く意識され始めた地球環境問題は、この近代「憲法」によって支えられていたのだ。ラトゥールの先行者である哲学者ミシェル・セールの議論を接続するならば、われわれはもはや人類の歴史と自然史を区別してはならず、社会契約を「自然契約」で基礎付けなおす必要がある。
 こうした世界的思潮に棹さす「環境小国家研究会」は、グローカルなフィールドでより具体的に進められてきた1)環境法・環境政策の「静かな革命」と2)「エコミュージアム」の地域実践を、次世代の「環境憲法」、「環境の議会」、「環境小国家」を構想する思考実験を媒介に、新たに結合させる。この計画から、「エコミュージアム」の思想と実践に詳しい大原一興教授(建築学・都市学)にも参画を依頼することになった。まずはこの3人を軸に、学外講師も招いた公開討議を進めていくだろうが、中森泰三准教授(環境情報:土壌動物、菌類の生態学)や中村由行教授(環境水理学、水圏環境学)にも、計画の進展に応じた協力をすでに依頼している。

地域課題解決・地域連携推進にどのように貢献するか

 このユニットは横浜国立大学に都市科学部が誕生したことで新たに生じた、まさに分野横断的な研究・教育のネットワークに根付いている。地域という具体的フィールドでの実践を、地球規模のグローバルな思考の更新と呼応させることで、文理融合を愉しく実践しつつ、未来に向けた地域課題の発見と解決、そして地域連携の推進に、これまでなかった斬新なアプローチで貢献していきたい。このユニットを継続し、将来的な外部資金の獲得も視野に入れつつ、地域とともに大きく育てていく所存である。

メンバー

活動代表者:榑沼 範久 新しいウィンドウが開きます (都市イノベーション研究院)
 分担者等:及川 敬貴 新しいウィンドウが開きます (環境情報研究院)
      大原 一興 (都市イノベーション研究院)

学外連携先

良好な関係を結ぶことのできる連携先を今後見つけていきたい。

(担当:地域連携推進機構)

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地域連携推進機構
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