Next Urban Lab
モビリティと情報のローカライゼーション
ユニットの活動内容
本ユニットは、地域の実情やニーズに応じたきめ細やかな交通サービスと、それを支える情報システムの企画、デザイン、実証実験、社会実装までのプロセスを包括的に支援することで、人々の移動に関する課題を解決し、地域の持続可能性を向上させることを目指している。1.代替案の立案・評価に資するオープンデータ基盤の開発と実装
①交通サービス代替案の立案、②代替案の事前評価(効果の予測)、③代替案の事後評価(モニタリング)に資する「PDCA支援データ基盤」の開発に取り組んでいる。今年度は、人口の分布や人々の移動に関するオープンデータを、街区や団地などのスケールでの評価に適した分解能(50mメッシュ)の空間データに変換し、共通の定義で一元的に管理するための「オープンデータ統合化ツール」のプロトタイプを開発した。この取り組みは、「官民データ活用推進条例」に基づく横浜市政策局共創推進室との協働プロジェクトであり、同市による対外的なPRの場(市民ワークショップ等)で度々紹介されている。2.横浜の郊外地域における新たな交通手段選択肢の提案と実装
上記1のデータに基づいて移動の問題が深刻な郊外地域を抽出し、同地域の集合住宅団地などを対象に、交通サービス代替案の提案、実証実験、実装までの一連のプロセスを包括的に支援する。今年度は、郊外住宅地の高齢者等の外出支援のための交通サービスとして、カーシェアリングと自主運行型の乗合輸送を組み合わせた「ハイブリッド・モビリティシステム」の概念設計を行い、そのプロトタイプによる実証実験をYNUキャンパス内で実施するための準備を進めている。3.交通サービスの持続力を高める情報システムの開発と実装
都市内の各種交通サービスの運用を効率化し、利用者にとっての使いやすさを高いレベルで実現するべく、その基盤となる情報システムの構築に取り組んでいる。今年度は、YNUキャンパスをテストベッドに、異なる事業者のバス運行情報の一元的な表示機能と、汎用地図には表示されない仔細な通路を含むキャンパス内の徒歩経路ナビゲーション機能を備えた「YNUナビアプリ」を開発し、学生・教職員を対象としたアプリの試験公開を行った(2017年11月17日 プレスリリース)。メンバー
活動代表者:中村文彦 理事/副学長(都市イノベーション研究院)分担者等:田中伸治 准教授・有吉 亮 特任准教授
三浦詩乃 助教(都市イノベーション研究院)
西岡隆暢(産学連携研究員,都市イノベーション研究院)
榎本拓真(学術研究員,九州大学共進化社会システム創成拠点)
学外連携先
九州大学共進化社会システム創成拠点 TEL: 092-802-6677その他
横浜国立大学 交通と都市研究室http://www.cvg.ynu.ac.jp/G4/
横浜国立大学 COIサテライト
http://coi-tms.ynu.ac.jp/
九州大学共進化社会システム創成拠点
http://coi.kyushu-u.ac.jp/
地域連携推進機構
「ネクスト・アーバン・ラボ」ユニット 一覧